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提案例

モビリティメーカー、シートメーカー

パーソナルモビリティとして注目されるシニアカー
東洋紡エムシーが提案するスタイリッシュさとは?

モビリティメーカー、シートメーカー

シニアカーは歩行に課題を抱える高齢者の利用を想定した電動のひとり乗りカートです。とくに生活圏の移動に適した商品として、高齢者のニーズに合わせて乗り心地や安全性が年々進化しています。
シニアカーはハンドルの横についた操作レバー(アクセルレバー)を握ったり離したりする動作で操作するため、止まるための動作が車に比べて簡単なことが長所として挙げられます。
また、シニアカーには荷物を置くためのバスケット・買い物フックがついているため、ちょっとしたお出かけや、日常の買い物の持ち運びにも便利です。バッテリーを使い、充電は家庭用コンセントで行うため、とてもエコな乗り物として高齢化社会の進展とともに台数の伸びが見込まれています。

このようにメリットの多いシニアカーですが、活発で若々しいシニア世代が増えていることから、これまでとは一線を画した、スタイリッシュなシニアカーを求める声も上がりはじめています。今の60代~70代は車やバイクなどの乗り物を愉しんできた世代であることから、車への強いこだわりを持つ人も大勢おられます。
そのため、「今後、運転免許を返納しても、今のシニアカーはお年寄りのイメージが強いので乗りたくない」という意見を持つ人も多いです。

課題

東洋紡エムシーが考えるスタイリッシュなシニアカーとは?

「ファッション性と機能性の両立」が重要です

こうした活発なシニア世代がもつシニアカーに対する抵抗感を下げるには、洗練されたデザインや機能性が必要となってきます。例えば、シート下に収納スペースを確保する事で荷物を置くための前かごを無くし、全体をスタイリッシュなフォルムにするなど、製品デザインの工夫が必要です。空間確保のためには薄型のシートが必要となりますが、シート厚が薄くなると路面の凹凸や段差による振動が伝達しやすくなるため乗り心地が悪くなります。また、屋根のない屋外での保管も多いシニアカーは雨や夏場の炎天下での対策が必要となりますが、一般的なウレタンフォームのシートでは課題が残ります。

課題のポイント

  • シート下の空間を確保するために薄いウレタンフォームを使用すると、路面からの振動が伝達しやすくなり、快適な乗り心地を得にくくなります。

  • ウレタンフォームは濡れると乾燥に時間がかかるためPVCレザーなどの側地で覆いシートを作成します。そのためシートの通気性、弾力性や柔軟性などが低くなり、長時間座っていると汗で濡れやすく不快に感じます。

  • 夏の炎天下に置かれたシニアカーのシートは、シート表面やクッションの温度上昇により着座時に非常に熱く感じてしまいます。

東洋紡エムシーからの提案

シニアカーの座席シートのクッション材に「ブレスエアー®」を用いることで、スタイリッシュな外観と機能性を両立するシートの開発ができます

「ブレスエアー®」を使用したシートでは、「ブレスエアー®」特有の身体を押し上げるスプリングのような弾力性により、薄型化による着座感の悪化が改善されるため、シートを薄くしてスタイリッシュなフォルムを実現する事が可能です。また、「ブレスエアー®」はウレタン対比着座初期が柔らかく、体圧分散性に優れヒップポイントが安定することから、疲れにくく快適な座り心地に貢献します。

「ブレスエアー®」は雨や水に濡れてもすぐに水がきれ乾燥性にも優れているため、屋外保管により縫い目を通じて雨が染みこんでいたシニアカーのシートに座り、雨が染み出す事でお尻が濡れてしまうなどの問題を防ぐことができます。また「ブレスエアー®」はループとループの間にたくさんの空気を含んでいるため通気性がよく、暑熱感や蒸れ感を低減するシートを作りやすくなります。

スタイリッシュで機能性のある次世代シニアカーのシートを検討される際に、「ブレスエアー®」をお勧めいたします。

※「ブレスエアー®」は東洋紡エムシーの三次元網状繊維構造体を示す商標です